楽しい『魔笛』です??ベルイマンには、こんな茶目っ気も有ったのです
楽しい『魔笛』です。お子さんと一緒に観るのもいいのではないでしょうか。(1970年代にこの映画が公開された当時、この『魔笛』を観たウィーン・フィルのメンバーが、「歌手が良くない」と言って、この映画に否定的な感想を言った事が有りますが、そんな難しい事を言はなくても良いのではないかと、思ひます。)大好きなのは、一幕の始まりの所で、楽屋で寝て居るパパゲーノが目を覚まして、あわてて笛を鳴らす場面です。ベルイマンと言へば、『冬の光』や『叫びとささやき』の様な、神についての形而上学的な題材を扱った作品が思ひ起こされる事が多いと思ひますが、彼(ベルイマン)には、こんな茶目っ気も有ったのですね。??公開当時、何か難解で哲学的な『魔笛』を想像してこの作品を観たら、こんな分かり易い、楽しい作品だったので、驚いた記憶が有ります。(年が知れますね(笑))
ベルイマンの映画は観た事が無いが、『魔笛』が好きでこの作品を知ったと言ふ方は、これを機会に、ベルイマンの映画を片っ端から御覧になってみてはいかがでしょうか。『野いちご』、『秋のソナタ』、『夜の儀式』あたりがお薦めです。又、クラシックには興味が無かったが、ベルイマンが好きでこの作品を知った方は、これを機会に、カール・ベームの『魔笛』をお聴きになってみてはいかがでしょうか。
(西岡昌紀・内科医/「モーツァルト・イヤー」の終はりに)
これまでのとは違う版
LDとの違いを指摘されている方がおりますが、まさしく違う素材です。 以前リリースしていたビデオとLDはヨーロッパのPAL素材を元にした上、台詞を若干カットしているものでした。PAL素材は24コマを25コマで収録するため、かなり違ってきます。劇場でフィルムで見た人はこちらの印象があると思います。また昔LPもありましたが、それと比べられればテンポがどちらが正しいか分かるでしょう。私もLP持ってますが。 以前の素材は明るすぎる嫌いがありましたが、こちらは少し暗く赤みがあります。アメリカの素材を元にしているのですが、どうしてこうなったのかは? ヨーロッパの素材はこういう違いが出てくるので、なかなか判断がしにくいですが、愛着がある方ならメイキング映像付きのフランス版だと、昔の印象で見直せます。正しくはないですが。 今時だとハイヴィジョンで録ってこの変換の誤差をなくすために逆に25コマだったりするので、例えば映画「トスカ」のDVDは、フィルム上映版よりDVDが正しかったりします。
残念なことに…
魔笛を素晴らしく再現したこの作品!なのに信じられない!音が半音低く収録されてしまっている。従ってテンポも演技も遅くなり画面は暗め。ベルイマンの意図は半減している。違いが分かるのは同じものをLDで持っていたから。見比べるとまるで別物。このことはメーカー側に質問したが無回答。少し位のクレームは無視?返す返すも残念でたまらない。出来ることなら修正版をもう一度出してほしい。私買いますよ。
子供たちに見せてあげて欲しい。
モーツァルトの『魔笛』自体については語れるほどの素養も何もないのですが、・・・ この作品は、そんな私が何の予備知識もなく観ても、素晴らしかった。ということだけは伝えさせて貰いたいと思います。ベルイマンの作品は、哲学的、内省的、シリアス過ぎるというイメージだけが先行して(確かに否定も出来ませんが、)、取り付きにくく感じていらっしゃる方も少なくないと思いますが、この作品は劇中劇という一見複雑な構成ながら、ベルイマンのテーマの本質である生きる意味、生への歓喜が非常にストレートに伝わってくる作品になっていると思います。それはもうわくわくとしてしまうくらいに素敵に伝わってきます。おそらく、この作品を観たら、ベルイマンの他の作品に対する見方も少しは変わってくるような気もします。そして、もうひとつ、スウェーデンではこんなに幼い子供の頃から普通にオペラに触れられる機会があるんだということが、とても羨ましく感じられたということも付け加えさせて下さい。オペラの入門DVDとして、大人の方だけではなく、ぜひ子供たちにも見せてあげて欲しい作品だと思います。
やはり買ってしまった。お勧めです。
「魔笛」は基本的にジングシュペール(歌芝居)なので芝居の部分を強調することはできると思うし、事実音楽、アリアよりもストーリーを追って観たはじめての「魔笛」でした。 ケースに書いてあるのですが、クライテリオン版リマスターのオリジナル完全版とのこと。日本初お目見え、カットされていた部分追加とPAL変換の違いの改善版。他の方が的確に細かい点を指摘されているのも驚嘆ですが、事実、ベートーベンも「魔笛の主題による変奏曲」を作曲しておりますし、ゲーテもかなりの賞賛をしていたらしい。(ファウストの悲劇第2部、魔笛の2幕のような展開を望んだ節もあるんです)それだけ当時も深く人の心の中に入り込んでおりました。 実際、現代でも、モーツァルトは天才だということをベルイマ!ンがこの映画「魔笛」で見事に表現しております。 善と悪、太陽と月(夜)、父と母、の二元論の隠れた構成、そして母からの子供の巣立ちと自立(真の約束の地を求めての死をも恐れない恋人たち、第3の試練あたりの表現です)と試練を克服するときのファンファーレ、素晴らしい。楽しい試練の人生のドラマでした。ラブストーリーとしても良いですし、大のお勧めです。ここからオペラ観た方がわかりやすいです。
紀伊國屋書店
魔笛 [DVD] モーツァルト 歌劇《魔笛》全曲 [DVD] 敬愛なるベートーヴェン [DVD] フレンチ・カンカン [DVD] 野いちご [DVD]
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